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第47回日本免疫学会学術集会

会期:2018年12月10日(月)〜12月12日(水) 会場:福岡国際会議場 会長:山本一彦(理化学研究所)

会長挨拶

第46回日本免疫学会学術集会会長 烏山 一

第47回日本免疫学会学術集会

会長 山本 一彦

2018年12月10-12日に福岡の国際会議場におきまして第47回日本免疫学会学術集会が行われます。会長を務めさせていただく、理化学研究所の山本です。

申し上げるまでもありませんが、免疫学は、生物学の重要な領域であるとともに、医学、歯学、薬学、獣医学などの疾病に関する基礎医学と臨床医学に関係する幅広い学問領域です。生体の恒常性維持になくてはならない免疫システムは、それだけの閉じたシステムではなく、腸内環境など内的、外的な要素、神経系など他のシステムとのコミュニケーションを通じて大きく開いたシステムであることが分かりつつあります。さらに免疫システムは、自己免疫疾患、アレルギー、感染症、癌、移植など免疫応答が直接作用する多くの疾病だけでなく、神経疾患や生活習慣病などより広い意味での全身の恒常性の破綻にも関係することが明らかになりつつあります。これらを大きく俯瞰して、各領域内のお互いの情報交換や領域間での情報交換を通じて学問全体が進展するとともに、参加される学会員の方々一人ひとりが飛躍していくことが、学術集会の原点であろうと思います。

ここしばらくの学術集会は、札幌、沖縄、仙台と続き、今回の福岡になります。寒い12月ですから、できる限り外を歩くことなしにすべての会場を移動できるよう、多少手狭でも、コンパクト化を図ってみました。「おしくらまんじゅう」の熱気を含めて、免疫学の議論が盛り上がることを期待しています。そして、シンポジウム、ワークショップ、ポスターセッションと終日免疫学と向き合った後は、ふと息を抜いて開催地をエンジョイすることも、また楽しいひと時であろうと思います。そんなことをお手伝いする意味で、昨年復活した会員懇親会を今回も企画することに致しました。博多名物を取りそろえようと考えております。ご期待をお願い致します。

また、今年は、日本消化器免疫学会の先生方のご協力で、共同シンポジウムを企画いたしました。免疫学会の事前登録をしていただければ、その登録証で、12月9日にアクロス福岡での日本消化器免疫学会の午前・午後の二つのシンポジウムに参加でき、そして12月10日の国際会議場での本学会では、午前、午後と二つのシンポジウムが、「消化管、バリア、腸内細菌と免疫学」のトピックスで行われます。この領域の醍醐味を十分に堪能することができますので、是非ご期待いただけたら幸いです。

シンポジウム、ワークショップ、ポスターセッションだけでなく、まだまだいろいろなイベントがあります。多くの皆様のご参加をお待ちいたしております。

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