第4回IgG4関連疾患国際シンポジウム
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第4回IgG4関連疾患国際シンポジウム

会長挨拶

会長 田中 良哉

IgG4-2020
The 4th International Symposium on IgG4-Related Diseases
第4回IgG4関連疾患国際シンポジウム
The 13th Annual Meeting of Japanese Association of IgG4-Related Diseases
第13回日本IgG4関連疾患学会
会長 田中 良哉
(産業医科大学第1内科学講座)

2020年(令和2年)11月15日(日曜日)~17日(火曜日)、北九州国際会議場(北九州市)において第4回IgG4関連疾患国際シンポジウム・第13回日本IgG4関連疾患学会(合同開催)を開催します。テーマは「診断の確立から治療の新展開に向けて」です。田中良哉を会長とし、John H Stone教授、岡崎和一教授を共同会長とし、国内外のメンバーによるプログラム委員会を組織し、概要、会場利用計画を既に決定し、6つのメインシンポジウム、9つの教育講演、3のビジネスミーティングを企画しています。一般演題はポスター発表として、100-150題の演題登録を見込み、米国、欧州、中国等のアジア諸国からの国内外の研究者約500名の参加を見込んでいます。公用語は英語となります。開催地決定には日本政府観光局の支援を受けています。関連する厚生労働省研究班、AMED研究班とも緊密に協力しています。

IgG4関連疾患は21世紀に入って日本から発信された新しい疾患概念で、高IgG4血症と全身臓器組織のIgG4 形質細胞浸潤を特徴とします。2011年にボストンで開催された第1回IgG4関連疾患国際シンポジウムでは、日本から提唱された疾患名、疾患概念が初めて国際的に認知され、現在は国際的に高い注目を集めています。2014年に第2回、2017年に第3回のIgG4関連疾患国際シンポジウムがハワイで開催され、病態・病理の解明、各臓器別診断基準、包括的な診断指針が策定されてきました。2020年(令和2年)に北九州市で開催される第4回IgG4関連疾患国際シンポジウムでは、病態解明、診断基準の改訂に加えて、国際レベルでの治療指針の策定を目的とし、国際的にも極めて重要な位置付けとなっています。

IgG4関連疾患は(指定難病300)、約8000-15000人の患者数が推定され、平均発症年齢は約60歳です。病理組織学的にはリンパ球とおよびIgG4陽性形質細胞の浸潤と線維化を特徴とします。臨床的には高IgG4血症を呈し、涙腺、唾液腺、下垂体、甲状腺、膵臓、胆管、腸管、肺、腎臓、後腹膜、血管系など全身諸臓器の腫大や結節・肥厚性病変などを伴う原因不明の疾患です。疾患概念が認知され、以前は外科的切除されていた病変が、副腎皮質ステロイドで治療されるようになりました。しかし、副腎皮質ステロイドに抵抗する難治例の存在、高頻度の減量・中止に伴う再燃、高い副作用発現率が明らかになりました。治療のエビデンスを確立し、副腎皮質ステロイドを補足する治療、新たな治療法を開発することが喫緊の課題となっています。以上を背景として、第4回IgG4関連疾患国際シンポジウムでは、「診断の確立から治療の新展開に向けて」をメインテーマとして掲げ、病態解明と治療法開発などの調査研究の成果等の発表や意見交換、議論を行います。特に、IgG4関連疾患の原因と治療抵抗例・再燃例に対する治療法は確立されておらず、これらの課題解決は診療の質を高め、患者のQOLを向上させるために必須です。

IgG4関連疾患は、平成21年から厚生労働省難治性疾患克服研究事業などの支援を受けてオールジャパン体制で取り組み、その発見から疾患概念の確立、診断基準策定へと常に日本が世界をリードしてきました。IgG4関連疾患国際シンポジウムが、日本で初めて開催されることは大変に意義深いことです。

第4回IgG4関連疾患国際シンポジウムを成功裏に開催し、課題を解決し、国民医療の向上に結びつけるため、多くの皆様にご参加いただけますと幸いです。

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