第38回日本臨床リウマチ学会

会長挨拶

会長:田中良哉

第38回日本臨床リウマチ学会
会長 田中 良哉
(産業医科大学医学部第1内科学講座 教授)

第38回日本臨床リウマチ学会を2023年11月18, 19日に北九州市で開催致します。日本臨床リウマチ学会は昭和62年に発足した第1回関西リウマチ学会から、リウマチ性疾患に関する臨床研究の進歩を図るために多大なる貢献をしてきました。伝統ある本学会長を拝命し、身に余る光栄に存じますと共に、関係の皆様のご支援、ご協力には重ねて心より感謝申し上げます。Covid-19や露軍侵攻など、世界情勢が不安定な状況下ですが、感染対策を徹底しながら全面現地開催で実施します。

2023年は本邦で生物学的製剤が導入されて20年、JAK阻害薬が市販されて10年、まさに節目の年です。21世紀にはリウマチ性疾患の医療に大変革が齎されましたが、短期・長期的な安全性、経済性、コロナ禍での医療、難治症例、臓器障害への対応、寛解後休薬、分子標的薬の使い分けなど、新たな臨床的な課題も析出してきました。また、治癒への道のりは近くなく、治療薬が不十分なリウマチ性疾患も多く残存します。

斯様な課題を克服するためには学問の進歩や先進医療の普及も必要ですが、医療の基本に戻ること、即ち、一人一人の患者を「心をこめて」診ることが必要ではないでしょうか。例えば、医学を理解し、患者の健康を考えれば、高齢者に漫然とグルココルチコイドを投与することなどできない筈です。そのためには、医師のみならず、看護師、薬剤師、理学・作業療法士、医療事務などの多職種連携が必要不可欠です。実臨床に即し、患者に即した真の医療を追求する「臨床リウマチ」学会を目指します。

第38回日本臨床リウマチ学会では、日本リウマチ財団とも緊密に連携し、アカデミアに加えて、実地臨床医、専門的メディカルスタッフと共に、「心をこめた」リウマチ医療を追求できるようなプログラム構成も考えています。「心をこめた」取り組みは多くの課題の克服のみならず、治療薬をはじめとしたリウマチ学の新たな発展、真のリウマチ医療の進歩、疾患治癒への道筋に通じるものと期待しています。海や山野の幸の豊富な11月の北九州小倉で皆様をお待ちしています。

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